きらきら。

茫然とそこに立ち尽くしていたらいきなり肩を捕まれた。

「大丈夫!?」

「か、花乃ぉ…」

半泣きになりながら花乃に抱きつく。

「わっ!光、大丈夫!?」

よしよしと私の背中を撫でてくれる花乃。
私の方が背が高いから大変そう…

「私、キス、初めてだったのにぃ…!」

おーいおいおいと泣き付くと花乃は本気で驚いたように肩を揺らした。

「は、初めて!?
ファーストキスだったの!?」

コクコクと頷くと花乃は私の肩を持って私を引き剥がした。

「??」

よくわからなくて見ていたら満面の笑みで。

「おめでとう!」

………

「は?」

「だぁかぁらぁ!
おめでとうって!
ファーストキスの相手が黒崎 輝とか中々ないよ!?
羨ましい〜!
あ、つい写真撮っちゃった!」

…………………………

「…っふざけないでよー!!!」

 
 


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