きらきら。
鼻と鼻が当たるくらいの顔の近さと、嵐くんの凍り付いたような笑顔に体が固まった。
「ねぇ、どうだった?」
早く答えろ、と言わんばかりの低い声。
後ろで二人も息を呑んでいるのがわかった。
「聞いてる?」
またぐっと顔を近付けてきた。
今度は吐息がかかるほどに。
私は震えそうな手をギュッと握って嵐くんの目を見た。
「…とりあえず、離れてもらえる?」
強気な私を見て嵐くんはにっこり笑って離れてくれた。
鋭い緊張感から放たれた事にほっと息を吐く。
「凄く凄く驚いた。
これが最初。
で、恥ずかしくなって、睨んで、どっか行って…最低だって思った。
初めてだって思って、泣きたくなって、花乃に茶化されて、怒った。
…嫌だった。
遅いかもだけど、本当は大事にしていたかったから。
きらきらの恋の後に、って憧れてたから…。
本音だよ?」
話していたらなんだか涙が溢れそうだった。
見られたくなくて俯いていたら頭を優しく撫でられた。