きらきら。

「へ?」

花乃に抱き付かれながら首を傾げると、嵐くんはまた両手を絡めて熱弁しだした。

「そこら辺のモデルにも負けない可愛くて綺麗な顔ににスタイル!
それに劣らないくらい心も綺麗で澄んでいて汚れを知らないマジ乙女!
マジ好み!」

ぽかんとしてしまった。

「あ、有難うございます…?」

褒めてくれているので一応…っていうかモデルですよ、読者モデル。


目が合って逸らさずにいたらバッと手を握られた。

「候補として、見てくれる?」

「へっ?」

突然真面目な顔で言われて間抜けな声を出してしまった。

「彼氏候補!良い…?」

おずおずと下から見上げるようにして言われた。

「う゛っ…」

か、可愛い…

「拒否権なし!
思うのは自由…ってね?」

ニッと笑った嵐くん。
え…本気ですか!?


「ちょっとー!」
「嵐…」

怒り気味の二人の声が耳に入る。
嵐くんはおチャラけて笑っていた。


え…え…ええぇぇぇええ!?

 
 

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