きらきら。
「う、あ、う…」
ガタガタと震え挙動不審な私に気付いたのか花乃が近づいてきた。
「どーかした?」
電話の話す部分を抑えて花乃に答える。
「仕事…入りそうかも。」
花乃は半泣きな私の頭を笑って撫でてくれた。
「詳しく聞きな?
気にしなくていいと思うよ!」
そんな優しさに触れながらコクンと頷いて電話に出る。
「どどど、どんな人?」
〈自分勝手らしいぞ。
二人で撮るのを嫌う問題児らしいがお前なら良いと直々にご指名だ。〉
「なんかしたっけ!?」
なんでそんな直々のご指名…!?
そこまで私人気じゃなかった気がするよ!?
〈知らねぇけど。
こんなチャンス二度とねぇかもだぜ?〉
悩んで花乃を見るとニカッと笑って親指をたてていた。
笑顔で頷いて魁に返事をする。
「魁?今から行く。
迎えに来てくれる?」
〈ったりめぇよ。
どこにいる?〉
「えっと、家の近くの大きなショッピングセンターの…」
〈すぐ行く。〉
ブチッ
…あ、はい。