きらきら。

「で?光ちゃん帰っちゃうの?」

上目遣いできょるんっとした瞳を潤ませる嵐くん。
か、可愛い…!

「あ、えっと、お迎えが来るので…」

赤くなる頬を抑えて俯くと亜綺羅くんが優しい声色で言った。

「仕事、頑張ってね?
僕達の事は気にしなくて良いから。
その代わり、また今度埋め合わせ宜しくね。」

ニコッと笑った王子・亜綺羅くん。
もうノックアウトです…!


残りのジュースを飲んで赤く火照った頬を冷やす。

「光ちゃんやっぱ可愛いねー。」

「そこは同感。」

「…ぷしゅう」

「光ーっ!」

無理です…疲れました…顔が熱くて熱くて…


「ガクッ」

「ってどうして花乃が言うの!」

私が言う前に花乃が言った。

「エスパー…!?」

「なんとなくー!
以心伝心じゃんっ!」

おおおおぉぉぉ、友達だぁあ…!


「仲良いね…。」

「親友だなっ!」

クスクス笑う亜綺羅くんとニコニコ笑う嵐くん。

二人も親友、だね!

 
 


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