きらきら。

「…魁さんって、光の事好きなんですか?」

花乃が疑うような目付きで魁に問う。
…何回この質問されたかな。

でも魁はその度こう言うんだ。
「モデルとしては心底惚れてる。
性格もな?
俺はマネージャーって位置から光を守るって決めてるから、恋愛にはなれねぇよ。」
って。

なれねぇよ。って言う怪しげな言い回しで興味をそそるんだ。
だいたい普通の人は聞き辛いのか話を終わらせるのに…

「それって、光がモデル辞めたら恋愛に発展する事も有りって事!?」

…花乃は普通じゃないみたいです。


「そこは答えられないなぁ。
男の子達からの視線もいてぇし。」

魁が私の頭を撫でながら亜綺羅くん達に視線を移す。
私もつられて視線を移すと…二人がなんだか怖かった。

「青春だな、光。」

「う?う、うん。」

よくわからないけど頷いたら頭をくしゃくしゃにされた。

 
 


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