きらきら。
車に乗り込んで今日の即席スケジュールを受け取る。
説明がめんどくさいから急いで書いたんだって。
「あ、私の作ったやつだ!」
車の鏡の下に垂れているのは私が作って誕生日にあげた王冠型のストラップ。
きらきらなんだよ。
「気に入ってるんだぞ?」
ちょんっとストラップに触れて鏡を通して私を見てくる魁。
…たまにドキッとするよ。
魁の車はマークXというブラックの長い(?)車。
格好いいねって言ったら鼻の頭を掻いて照れ臭そうに自慢してきたっけ。
「この車も結構長いよね。」
私がそういえば魁はニッと笑った。
「車はな、そんなに乗り換えるもんじゃないんだ。
で、車に金を賭けすぎるのも良くない。」
「…難しいんだね?」
「そんな難しく考えるもんじゃないがな。」