天使の羽が降る夜に
それから1年後俺たちは夫婦の儀式を交わし、夫婦になった。
「未紅、これを」
「こ、これは・・・」
俺は1年掛けて砕け散ったピアスのかけらを直し、指輪に埋め込んだ。
「舜にも誓わないとな」
俺の言葉に本当に嬉しそうな顔をする。
「はい。幸せになります」
「ああ、必ず」
2人で微笑んで指輪をみつめた。
これから歩き出す2人の未来。
生まれ変わった舜の魂。
それぞれの未来に幸あれ。
--完--