天使の羽が降る夜に


本当に天使なんだよな。

夢だったらいいのにってずっと思ってた。

これは夢で、天使の未紅は本当は人間で・・・俺は病気が完治して・・・幸せに暮らす。

でも、そっちが夢で、現実は俺はあと1ヶ月持たない命で・・・未紅は俺の命を持っていく天使で・・・その天使に片思い・・・俺はばかですか?

「どーすりゃいいんだよ・・・」

やべ、口に出しちゃった・・・。

あ~、もう!やりにくいな!!

俺はガバッと起きて

「未紅、いるか?」

未紅を呼ぶ。

すーっと姿が現れ・・・・

「何?なに泣いてんの?」

そこには号泣した未紅がいた。

「・・・どうした・・・?」

「・・・・と思って・・・」

声が小さすぎて聞こえない。

「何?」

「舜に嫌われたかと思って・・・」

は?

「なんで?」

「だって・・・怒って・・・たから・・・」

だからそれは、未紅に好きな奴がいるって分かって・・・。

やつあたりなんだよ!

・・・そうです!俺は小さい男なんです!

初めて好きになった相手に好きな人がいるって分かって、その好きな子に八つ当たりするようなちいせぇ男だったんですよ!

自分がこんな風になるなんて思わなかったんだよ・・・。

「ごめん未紅」

「ううん。私が純さんに言えって・・・しつこく言ったから・・・」

いや、違うんだけれども・・・・。

「まぁ、気にすんな」

「うん・・・」

「それに、もう怒ってないから」

「うん!」

言った途端にすんげぇいい笑顔。

・・・可愛いいって。

やめろよ。これ以上惚れさせるな!

この状況・・・どうすりゃいいの?

告白してもいいのか?

誰か俺に教えてくれ~~~~~~~~~。







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