天使の羽が降る夜に
「聖夜さん」
彼は神へ繋がるルートにいる門番。
彼がなぜ私に・・・?
「何か?」
不思議そうに見る私を
「・・・俺を見ても何も感じない?」
・・・?
「・・・はい・・・」
私の答えに、悲しそうな顔をして
「そう・・・これからまた行くのか?」
と聞いた。
「あ、はい・・・大天使様の命令ですから・・・」
「そうか。・・・じゃあな」
「はい」
それだけ言うと彼はまた門のところへ戻っていく・・・。
・・・なんだったんだろう・・・。
なんだか心がもやもやする・・・。
舜のところへ戻ると、さっき来ていた人たちはもういなくて、舜は眠っていた。
舜の寝顔・・・かっこいい。
顔がにへらにへらと緩んでしまう・・・。
気持ち・・・伝える?
でも、
「何言ってんの?・・ばかですか?」
なんて言われたら・・・その場で消滅しそう・・・。
でも、
「俺も・・・」
なんて言われたら・・・キャー。
・・・・あるわけないし・・・・。
ねぇ、伝えてもいいの?
ねぇえええぇぇえええ!
誰か教えて~~~~~~~~。
「あ~!もう!未紅いるだろ!」
舜の声にビックリする。
「あ、はい。今戻りました・・・。・・・なんで分かったの?」
「ああ?何か頭の方でさわさわするんだよ・・・眠りずれぇよ」
「あ、ご、ごめんなさい」
「ところで、何のようだったの?大天使」
う~んと背伸びをして欠伸をする。
「え、ちゃんと見張ってるか・・・って・・・」
「・・・もしかして、こうなってるのばれてる?」
「うっ・・・・はい」
するどい・・・・。