天使の羽が降る夜に


「あ、あの・・・なにか?」

「このことがお前の知り合いにばれたらどうなるの?」

「え?・・・それは、それは恐ろしいお仕置きが待っています・・・。」

その時彼がニヤリと笑った。

私の背筋が冷やりとした。

「じゃあさ、俺がばらさない代わりにお願いしたいことがあるんだけど」

え‥‥この人は誰を知っているのでしょうか。

「な、なんでしょうか・・・」

お願いってなんだろう。

‥ま、まさか‥‥天使は体は売れませんわよ!

「毎日」

ま、毎日!?

「2時間くらい」

2、2時間!!

「体はムリ・・「話相手になってよ」

「「は!?」」

「話し相手?」

「体?」

・・・プッっと笑ったかと思ったら

「あははははは!」

大声で笑い出した。

「な、なんなの~!?」

「お前、体を狙われてたって思ってたの?・・・ぷぷぷっ」

流し目でこちらを見ながら悪戯っぽく笑う。

だって・・・あんな言い方されたら・・・。

反論できずにいたら、

「天使なのに結構エロいね・・・ぷぷ」

エロい!?・・・カァーっと顔が熱くなるのが分かった。

「ち、ちが・・・「まあ、いいや。それでOK?」

「あ、は、はい」

思わずOKしてしまった・・・。いいのかな。

「よし。・・・夜10時からならいつでもいいからさ」

「・・・分かりました。私も仕事がありますので来る時間はランダムになると思いますが」

「・・・いいよ」



こうして私は沢田 舜という男の人と話をする契約を結ばされたのであります。

だ、大丈夫なのだろうか・・・。

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