天使の羽が降る夜に
「舜君のお友達?それとも彼女?」
ニヤニヤしながら聞く純ちゃん。
いい機会だから言っておこうか。
「俺の好きな子」
どんな反応するかと思ったら・・・・泣いてる・・・。
「ちょ、純ちゃん?」
あせる俺に
「ごめん。泣いたりして・・・嬉しかったから・・・」
笑ってみせる。
「ありがとね。・・・俺さ、人を好きになるなんて思ってなくて・・・こんな体だし。でも、好きになるっていいことだね」
「うん、うん」
「まだ、気持ち伝えてないんだけど・・・振られてもそれはそれでいいんだって・・・・洸ちゃんとさと君が教えてくれたから、俺言ってみようかと思ってさ」
「・・・うん」
「気が付いてると思うけど、俺、純ちゃんのこと‥‥好きだった」
告白しちゃったよ・・・。
「でも、今回の気持ちとは違うことに気が付いたんだ」
「うん」
「頑張ってみるね」
「・・・・ありがとう、舜君」
「え?」
「好きになってくれて、ありがとう」
「うん」
俺、純ちゃんのこう言うところが凄く好きだった。
「兄貴と幸せになってね」
真っ赤になる純ちゃん。
・・・やっぱり可愛いよな~。
・・・未紅が見ている気がする・・・。
「あ、私行くね。また来るから・・・その時どうなったか教えて?」
「うん・・・あ、兄貴には言わないでよね?」
「分かった!舜君と私の秘密~」
いえ、洸ちゃんとさと君も知ってますよ?
純ちゃん人の話ちゃんと聞こうね・・・・。
「じゃあね~」
すごくいい笑顔で帰っていった純ちゃん。
・・・・絶対兄貴に言うな・・・・。
純ちゃんがいなくなると未紅が姿を現す。
出て来いって言ってないのに・・・・・しかも泣いてるし・・・。