天使の羽が降る夜に
両思いって凄い。
今まで何気無くやってきた事が恥ずかしかったり、嬉しかったり。
目が合うと恥ずかしくて・・・「未紅」名前を呼ばれると嬉しくて・・・。
手を繋いで隣に座っているだけで、こんなに幸せを感じる事ができる。
舜を見て目が合うとニコッって笑ってくれるの!
その顔が、もう〜たまらなくかっこいいんだわぁ。
はぁ〜、はまっちゃってるな〜。
私がきてから10日以上たってるから、体のだるさが日に日に強くなってるみたい。
「なあ、未紅」
ベッドに座って舜が私に聞く
「なに?」
「俺って・・・いつ・・・意識とかなくなんの?」
「え・・・・」
「いや、そうなる前に出来るだけ整理しておかなくちゃって・・・思ってさ」
「・・・・なくなる日の2日前に・・・大きな発作が起きて・・・そのまま・・・」
こんなこと言いたくない・・・今幸せなのに・・・。
「そうか・・・あと半月ってとこだな・・・」
「舜・・・」
「なんかごめんな・・・せっかく両思いになって幸せなときなのにな・・・」
「ううん」
いつも、いつもそうやって私の気持ちを察してくれるんだね・・・。
私も・・・舜みたいに強くなりたい。
強く・・・そして優しい天使に・・・。
「そういえば、あれから大天使に呼び出されてないみたいだな」
!そうだ!!
「何で私と大天使様の会話とか・・・分かるの?」
「・・・え?・・・超能力があるからさ・・・はっはっはっ」
‥‥やっぱり特別な人?
「舜は特別な人なのかな?」
「俺が?‥‥そんなわけねーだろ」
「だって‥‥」
「まぁ、そのうちわかるから、気にすんな」
「う、うん」