天使の羽が降る夜に
「ぷぷっ」
舜を見ると笑いをこらえている・・・。
・・な、なによぉ~。
「ファーストキスで『ふんがっ』って・・・・あはははは」
お腹抱えて笑わないでよ!
「い、息が出来なかったんだからしょうがないでしょー・・・ひどい~」
「ご、ごめ・・・ふふっ・・・ダメだ・・1回思いっきり笑わせて」
もおぉおぉぉぉぉぉ!!
・・・いつまで笑ってるの~。
「・・・・はぁ、はぁ・・・あ~。腹痛ぇ」
笑いすぎて涙流してるよ・・・。
「さすが未紅だな」
「え?」
「最後まで笑わせてくれる」
「わ、わざとじゃないもん」
「うん・・・そんなところも好きだよ」
「舜」
そう言ってチュッと軽くキスを落とす。
も・・・やだ・・・笑ったり・・泣いたり・・・。
「本当はキスはしないつもりだったんだ」
「え?・・・」
「未紅に俺の跡が残っちゃうからさ・・・出来ればあんまり深く残したくなかったから」
・・・そんなところまで考えてくれてたの?
「・・・そんな舜の優しさが、だ・・い・・好き・・だ‥よ」
「そっか・・・ありがと」
そっと抱きしめてくれる舜。
あなたの腕の中はいつでも本当に温かいね・・・。
「舜」
「うん?」
「2つ目の願いは?」
「ああ・・・それは-------」
私に2つ目の願いを言った、その日の夜。
・・・・大きな発作がおきて・・・・・
舜は意識を失った-----------。