天使の羽が降る夜に
「そろそろ時間だ。・・・今日はありがとう」
「え?もうそんな時間ですか?」
「ああ」
それにちょっと疲れた・・・。
「わかりました。また明日来ますね」
真っ赤な顔をして未紅は消えた。
命を延ばすことはムリか・・・。
俺は目を閉じ眠った。
次の日も未紅はやってきた。
本当に毎日来てくれるつもりなんだろうか・・・。
「今日は何の話をしますか?」
「そうだな。未紅のことを聞かせて?」
「私のこと?」
「そう、天使になったのはいつから?」
「3年くらい前ですね。・・・気が付いたら大天使様のところにいました」
「それから魂を集めてるのか?」
「そうです。・・・何故か分かりませんが集め方も知っていましたし・・・不思議なことがいっぱいです」
「へぇ」
「舜のことも聞いていいですか?」
「あ?ああ良いけど、敬語になってる」
「あ、ごめんなさい。・・・大天使様以外の方と話す機会がないので、話をするときはこうなってしまうんです」
「そうか・・・でも、最初にここに来たとき普通に話してたみたいだけど?」
「!・・・あ、あれは心の声というか・・・」
「それでいいよ」
「え?」
「心の声の話方にして」
二ッと笑うと
「舜の笑顔は反則です!」
なぜか怒られた・・・。
・・・なんで?
・・・ああ、そうか。
真っ赤になってる未紅を見て分かった。
「俺に惚れるなよ」
「惚れません!」
即答かよ・・・。
まぁ、天使なんて恋はしないんだろうけどさ。