天使の羽が降る夜に
「な、なんだって?」
俺は隣にいる仲間をみる。
「お前、気が付いてないのか?」
「何が?」
あきれた顔で俺に言った。
「聖夜さ、未紅チャンのこと好きになっただろ」
え?ええ?
「ドキドキするもの・・胸が痛いのも・・・・」
「恋だろ?・・こ・い」
そうか・・・これが・・・これが・・・恋なのか・・・。
「まじか?」
「おう。まじだぜ。聖夜は未紅ちゃんに恋をしたんだよ」
「・・・そうか」
「そうだよ」
俺はなんだか嬉しくなった。
これが恋なのか・・・・。
その時、天使がやってくる。
「あの、未紅様は?」
「ああ・・・出かけてる。・・・何かあった?」
「・・あの・・・未紅様が5年前に持ってきた魂の願いが叶うとかで・・・」
何?
俺は天使の持っているファイルを取り上げると
「後は頼んだ」
仲間の門番に告げる。
「おう、任せておけ!・・・行ってこい!!」
「ありがとう」
背中を押されて未紅の元へ向かう。
未紅はただ海を眺めていた。
何を考えてる・・・舜のことか・・・・。
「未紅」
俺の声に気がついてこっちを見る。
「聖夜?どうしたの?」
未紅にファイルを渡して
「舜の願いが叶うぞ」
笑顔で言うとそのファイルを慌てて見る。
そして・・・・・