また逢える日まで
ちょっと照れたように言ったからこっちまではずかしくなった。


「フフっ…なんかありがとう。意外といい人なんだね。」


「意外じゃねーし。」



それから他愛のない話をしているうちに家についた。

なんだろう。
今日知り合ったはずなのにすごく懐かしい。
心がぽかぽかする。


「あの..私たちって今日初めて会ったの?」


すると彼は驚いたように目を見開いた。



「思いだしたのか!?」

え?

「どういうこと?」


「いや…なんでもねぇ。」
そう言って目を伏せた。


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