ヴァンパイア
男はニヤリと微笑む。



そして・・・・・・鋭い二本の牙をたてる。




グサリと柔らかい皮膚から、溢れる赤。





女は体をのけぞり悲鳴をあげる。



すぐに声は静かなる夜に飲み込まれる。




そして・・・・・その後、女は目を閉じる。




女の思考は闇の向こうへ消えていく。




男は窓から去っていく。



黒いカーテンは未だ、靡いていた・・・・・。




そして、次の日。






女の部屋のドアは開かれる。





ドアを開け、何かをいいかけた女・・・・言い終える間もなく倒れ込む。




倒れた女のその首・・・・・・。




"二つ"の牙の後がある。






嵐の去った夜。



風ひとつない、静寂。



漆黒の空を切り裂きやってくる。




そう奴は





"ヴァンパイア"



<fin>
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