妹A ~5人兄弟+1~
心地よい風が、壊れそうな時間に優しく流れて行く。
「私ね、どうしようもなく先生…駿が好きみたい。多分…、きっと、他の何を失っても駿は失いたくない。…ね、人の夢って変わって行くと思うの。大学に行きたかった私は、先生と出会う前の私。今の私は大学へ行くよりも魅力的なものを見つけたの。それは、大学みたいに簡単に諦められるものじゃない。駿は…多分、私の将来の事考えてくれてるんでしょ?前に大学行きたいって言ったから。…私、学校辞める。覚悟は出来てる」
理彩は真剣に駿に訴える。
理彩の淡い黄色のスカートが膝の上でヒラヒラ舞って、はかなげだった。