妹A ~5人兄弟+1~
「いつがいいですか?」



「もうすぐ夏休みなんです。だから、休みになってからでもいいですか?」



「じゃあ、そうしましょう」



2人は見つめ合うと、同じタイミングで笑った。



何かが…合う。



パズルの最後の1ピースがはまったような…


直感。



「私、また来ます」



「はい」



優の笑顔に心の底まで和まされて行く。



「あっ、次来る時はちゃんと本、買いますから。それまでこの写真集、取っておいてもらってもいいですか?」



「今持って帰っていいですよ。特別に。お金は次に来た時にお願いします。そうすれば、必ず来てくれますよね?」



優は内緒話をするように、少しつかさに近付いて小声で言った。



「優しい店長さんですね」



つかさもクスッと笑った。

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