妹A ~5人兄弟+1~
「何?」



「それさぁ…」



外は青い空が綺麗に広がっている。



「ん?」



景色から目を逸らして駿の横顔を見る。



「客だよ」



「へっ?」



空は呆気にとられた。



その顔は何か言いたげでもあった。



「いやぁ違うと…あれは…」



「客なんだよッ!!」



声を荒げて駿が言葉を遮る。



空は駿の威圧感のある言い方に反論する術はなく、黙って前へ向き直った。

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