妹A ~5人兄弟+1~

車は重い空気のまま、駅前の広い道を走って行く。



高校生達が楽しそうに喋りながら歩いているのが見え始めた。



不信な気持ちのまま、空は黙ってフロントガラス越しの景色を見ている。





「あぁーーーっ!!」



空がいきなり大きな声を上げた。



駿が驚いてブレーキを踏む。



「何だよ!!」



今日の駿はやけに怒る。



「あ…あれ!!」



空が驚いた顔でフロントガラスの先を指差した。

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