妹A ~5人兄弟+1~
「協力…してくれるよな?」



遥斗はスバルの耳元でそう言うと、肩をポンッと軽く叩いた。



「もしかして、朝、お前が顔見た女って…」



遥斗が右の口元を上げて笑った。




「夏川!俺が送る!コイツ、忘れ物して戻るらしいから!」



遥斗が大声を出して、向こうにいるつかさに叫んだ。



「えっ!?」



きょとんとした顔をするスバル。



「なっ?」



遥斗がスバルにウインクした。



「あ…あぁ、悪い!つかさ、遥斗に送ってもらってくれ。悪いな、遥斗」



「おぉ。任せとけ」



つかさへ走っていく遥斗と来た道を戻るスバル。



「スバル…」

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