妹Ａ ～5人兄弟＋1～
「おぉっ！旨そうな匂い。朋のカレーは匂いも違うな」



風呂から上がり、髪を拭きながら優が台所に入って来た。



「お帰り。濡れたんだって？いい男も台無しだよな」



空がゲームからチラッと目を離して言う。



「おぉ。空、よく分かってるな。…頂きます」



優は大盛りに盛られたカレーをガツガツ食べ始める。



「うめぇ～！」



「ありがとう。みんなが美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があるよ」



朋は冷蔵庫からビールの缶を取り出して優の前に置いた。



「サンキュ。うめぇなぁ…。……朋、今日は悪かったな。明日はオレが作るから」



「いいよ。みんな喜んで食べてくれたし。それより…、どうだった？」



聞くタイミングを見計らっていた朋が思い切って聞いた。



空もゲームから目を離して優を見る。

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