短‐雨が好きな理由
「……俺、雨が好きになったよ。」

彼はそう言って笑った。

「私は、もっと好きになったよ。」

私は彼の胸に飛び込んだ。





雨の日の思い出が一つ増えたね。





今度は幸せな思い出。雨が運んできてくれた、とてつもなく幸せな思い出……。



ねぇ、また雨が降ったら、二人で窓を開けて、まどのへりに両腕かけて雨を眺めながら、二人で笑い合えたらいいね……。





‐完‐
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