マジック・エンジェルほたる
セーラは少し怒鳴った。ーそして、
「まぁ、いいわ」と声のトーンをおとして、燐とした表情をして、右手を頭上にのばして、「ラマス・パパス・ドモス…アリアテス・エカリーナ・ティターナ!」
と、意味不明の呪文を、可愛らしい声で、それこそ大声で唱えた。ーと、次の瞬間、セーラの右手から青い閃光が四方八方に飛び散った。
「うあっ!」
蛍は思わず眩しくって瞳をぎゅっと閉じた。そして、しばらくしてから目を開けると、「蛍ちゃん。…このお札をもってみて」
と、セーラが微笑みながら、右手にもった青色の魔物封印用のお札を差し出した。
「わあっ」
「さあっ、蛍ちゃん」
「なにこれっ?もらっていいの?」
蛍は、少女の瞳をいっそう輝かせながらセーラに問いかける。この物欲は凄まじい。
「へへへぇっ、ありがとう」
そういったとき、蛍の顔は紅潮していた。まるで幼児とかわりない。幼い子供というものは何かもらうと興奮するものだ。それが例えどんなものでも…。まぁ、判断力がないといえばそれまでだけど。
そして、
「それはねぇ、魔物を封印するためのお札なの。そのお札を天にかざして”お札よ魔物を封印せよ!”って叫ぶと、本物の魔術天使なら魔物を封印することができるのよ」「ふーん」蛍はなんとなく頷いた。セーラは、
「あの蛍ちゃん。ちょっとやってみてくれないかしら?」
「えーっ?嫌だよ」
「ど、どうして?別にいいじゃないの」
蛍はうーんと頭をひねって悩んでから、ハッと名案を巡らせた。名案というよりは、悪知恵だ。螢は興奮し、瞳孔を大きく開いた。
「へへへ…っ」蛍は、小悪魔のようにニヤニヤと微笑を浮かべてから「じゃあさぁ」といった。そして、セーラの耳元で囁いた。
「まぁ、いいわ」と声のトーンをおとして、燐とした表情をして、右手を頭上にのばして、「ラマス・パパス・ドモス…アリアテス・エカリーナ・ティターナ!」
と、意味不明の呪文を、可愛らしい声で、それこそ大声で唱えた。ーと、次の瞬間、セーラの右手から青い閃光が四方八方に飛び散った。
「うあっ!」
蛍は思わず眩しくって瞳をぎゅっと閉じた。そして、しばらくしてから目を開けると、「蛍ちゃん。…このお札をもってみて」
と、セーラが微笑みながら、右手にもった青色の魔物封印用のお札を差し出した。
「わあっ」
「さあっ、蛍ちゃん」
「なにこれっ?もらっていいの?」
蛍は、少女の瞳をいっそう輝かせながらセーラに問いかける。この物欲は凄まじい。
「へへへぇっ、ありがとう」
そういったとき、蛍の顔は紅潮していた。まるで幼児とかわりない。幼い子供というものは何かもらうと興奮するものだ。それが例えどんなものでも…。まぁ、判断力がないといえばそれまでだけど。
そして、
「それはねぇ、魔物を封印するためのお札なの。そのお札を天にかざして”お札よ魔物を封印せよ!”って叫ぶと、本物の魔術天使なら魔物を封印することができるのよ」「ふーん」蛍はなんとなく頷いた。セーラは、
「あの蛍ちゃん。ちょっとやってみてくれないかしら?」
「えーっ?嫌だよ」
「ど、どうして?別にいいじゃないの」
蛍はうーんと頭をひねって悩んでから、ハッと名案を巡らせた。名案というよりは、悪知恵だ。螢は興奮し、瞳孔を大きく開いた。
「へへへ…っ」蛍は、小悪魔のようにニヤニヤと微笑を浮かべてから「じゃあさぁ」といった。そして、セーラの耳元で囁いた。