トリゴニコス・ミソス
「ねえ、太陽君、イデア君は?」
少女は、黒髪の少年に尋ねた。
「ん? あれ? さっきまでそこにいたはずだけど……」
少年は不思議そうに辺りを見回している。
でも、その見通しの良い部屋には自分と少女の他に誰も見当たらなかった。
「あれ? おかしいなー。俺ずっと入り口近くにいたからイデアが出て行ったら気づいたはずなんだけど……」
少年は不思議そうに首を傾げた。
「どうしよう……。もしかして、イデア君お化けに連れて行かれちゃったのかな?」
少女の顔は真っ青になっていた。
「ばーか。お化けなんているかよ。まだ夜にもなってないし、きっとつまんなくなって一人で帰ったんだよ」
少年は少女を勇気付けるようにそういった。
「でも、誰も出て行ってないんでしょ?」
今にも泣き出しそうな少女を見て、少年はしっかりと少女の手を握って歩き出した。
「多分、俺の勘違いだ。大丈夫。きっとイデアも外で待ってるよ。もうすぐ外も暗くなるし、そろそろ帰ろう」
「……うん」
二人は複雑な迷路のような洋館の中を迷いながらもやっと、玄関まで戻ることができた。
「後ちょっとだよ。ほら、あの扉を開けたら外だから。そうしたら、イデアと三人で家に帰ろう」
少女は、黒髪の少年に尋ねた。
「ん? あれ? さっきまでそこにいたはずだけど……」
少年は不思議そうに辺りを見回している。
でも、その見通しの良い部屋には自分と少女の他に誰も見当たらなかった。
「あれ? おかしいなー。俺ずっと入り口近くにいたからイデアが出て行ったら気づいたはずなんだけど……」
少年は不思議そうに首を傾げた。
「どうしよう……。もしかして、イデア君お化けに連れて行かれちゃったのかな?」
少女の顔は真っ青になっていた。
「ばーか。お化けなんているかよ。まだ夜にもなってないし、きっとつまんなくなって一人で帰ったんだよ」
少年は少女を勇気付けるようにそういった。
「でも、誰も出て行ってないんでしょ?」
今にも泣き出しそうな少女を見て、少年はしっかりと少女の手を握って歩き出した。
「多分、俺の勘違いだ。大丈夫。きっとイデアも外で待ってるよ。もうすぐ外も暗くなるし、そろそろ帰ろう」
「……うん」
二人は複雑な迷路のような洋館の中を迷いながらもやっと、玄関まで戻ることができた。
「後ちょっとだよ。ほら、あの扉を開けたら外だから。そうしたら、イデアと三人で家に帰ろう」