トリゴニコス・ミソス
「ほー。それは興味深い世界だね。その世界に私たちのような神々は存在するのかな?」
それまで黙って聞く側にまわっていたアポロンが初めて口を開いた。
「それは……」
「そんなものいねーよ。俺たちの世界は人間中心の世界だからな」
太陽に割り込まれて、眉間にしわをよせたアポロンは、今度は直接太陽に向かって話しかけた。
「君には怖いものなどないみたいだな。じゃあ聞くが、君たちの世界を創ったのは誰なんだい?」
「別に誰も創ってないさ。俺たちの住む地球はいろいろな偶然が合わさって出来上がった、それだけのことさ」
「偶然……ね。まあ、そういうことにしておいてあげよう。ところで美名、君はエオスの宮殿に行って、そのイデアという少年をどうしたいんだい?」
「それは、もちろん一緒に元の世界に帰りたいです。イデア君が、許してくれるかわからないけど、私は今でもイデア君のこと大切な友達だと思ってます」
「なるほどね。エオスからイデアを奪い返すつもりか……。それはなかなか難しい問題だね。それにね、もしイデアが帰ることを望んでいなかったらどうするつもりなんだい?」
「えっ? それは……」
それまで黙って聞く側にまわっていたアポロンが初めて口を開いた。
「それは……」
「そんなものいねーよ。俺たちの世界は人間中心の世界だからな」
太陽に割り込まれて、眉間にしわをよせたアポロンは、今度は直接太陽に向かって話しかけた。
「君には怖いものなどないみたいだな。じゃあ聞くが、君たちの世界を創ったのは誰なんだい?」
「別に誰も創ってないさ。俺たちの住む地球はいろいろな偶然が合わさって出来上がった、それだけのことさ」
「偶然……ね。まあ、そういうことにしておいてあげよう。ところで美名、君はエオスの宮殿に行って、そのイデアという少年をどうしたいんだい?」
「それは、もちろん一緒に元の世界に帰りたいです。イデア君が、許してくれるかわからないけど、私は今でもイデア君のこと大切な友達だと思ってます」
「なるほどね。エオスからイデアを奪い返すつもりか……。それはなかなか難しい問題だね。それにね、もしイデアが帰ることを望んでいなかったらどうするつもりなんだい?」
「えっ? それは……」