トリゴニコス・ミソス
「もう、そんな意地悪いわないでよ。
それでね、そんな私を見てイデア君、にっこり笑って『大丈夫だよ』って言ってくれたんだ。
イデア君にそういわれるとそれだけで、本当に大丈夫なような気がして涙も止まったの。
しかもね、イデア君がその子犬の前脚を優しくなでてあげるとその子犬、ちゃんと立てようになったの。
今思えば、すごい不思議なことだったんだけど、それよりも子犬が元気になってくれたことが嬉しかった。だけど、そのまま子犬を置き去りにすることもできなくて……。
連れて帰りたかったけど、お母さんがアレルギーだから連れて帰ることもできなくて、あの時私すごく困った顔をしていたんだと思う。
そんな私を見て、またイデア君がにっこり笑って『大丈夫。すぐに良い飼い主が見つかるよ』って言ってくれたの。
二人でしばらくちょっと遠くから子犬の様子を見ていたら、優しそうなおじいさんが現れて、その子犬を大事そうに抱えて連れ帰ってくれたの」
「へえ、またイデアの言うことが本当になったってわけか」
「そうなの! すごいでしょ。イデア君って本当に天使なんじゃないかってそのとき思っちゃったな」
それでね、そんな私を見てイデア君、にっこり笑って『大丈夫だよ』って言ってくれたんだ。
イデア君にそういわれるとそれだけで、本当に大丈夫なような気がして涙も止まったの。
しかもね、イデア君がその子犬の前脚を優しくなでてあげるとその子犬、ちゃんと立てようになったの。
今思えば、すごい不思議なことだったんだけど、それよりも子犬が元気になってくれたことが嬉しかった。だけど、そのまま子犬を置き去りにすることもできなくて……。
連れて帰りたかったけど、お母さんがアレルギーだから連れて帰ることもできなくて、あの時私すごく困った顔をしていたんだと思う。
そんな私を見て、またイデア君がにっこり笑って『大丈夫。すぐに良い飼い主が見つかるよ』って言ってくれたの。
二人でしばらくちょっと遠くから子犬の様子を見ていたら、優しそうなおじいさんが現れて、その子犬を大事そうに抱えて連れ帰ってくれたの」
「へえ、またイデアの言うことが本当になったってわけか」
「そうなの! すごいでしょ。イデア君って本当に天使なんじゃないかってそのとき思っちゃったな」