トリゴニコス・ミソス
イソゾス(入り口)
「太陽!」
放課後の廊下は、家路を急ぐ生徒たちでごった返していた。
その少年もかばんを肩から担ぎ、のんびりと廊下を歩いていたところを一人の少女に呼び止められた。
「何だよ、美名」
美名と呼ばれたその少女は、まだ幼さを残してはいるが、はっとするような美少女だった。
「なによー。そんな言い方ないでしょう」
そうやってちょっとすねた所なんかも嫌味がなくかわいらしい。
「悪かったって。で、またお前何かたくらんでるだろう」
太陽と呼ばれた少年は、この少女とかなり親しい間柄らしく、少女の言動を良くわかっているようだった。
「えへへ、ばれたか。実はね……」
美名は少しもったいぶるようにして、太陽の反応をうかがう。
太陽は、無駄な抵抗はあきらめて、本腰を入れて美名の話を聞く体勢になった。
「なんだよ。話してみな」
そんな太陽を見て美名は嬉しそうに話し始めた。
放課後の廊下は、家路を急ぐ生徒たちでごった返していた。
その少年もかばんを肩から担ぎ、のんびりと廊下を歩いていたところを一人の少女に呼び止められた。
「何だよ、美名」
美名と呼ばれたその少女は、まだ幼さを残してはいるが、はっとするような美少女だった。
「なによー。そんな言い方ないでしょう」
そうやってちょっとすねた所なんかも嫌味がなくかわいらしい。
「悪かったって。で、またお前何かたくらんでるだろう」
太陽と呼ばれた少年は、この少女とかなり親しい間柄らしく、少女の言動を良くわかっているようだった。
「えへへ、ばれたか。実はね……」
美名は少しもったいぶるようにして、太陽の反応をうかがう。
太陽は、無駄な抵抗はあきらめて、本腰を入れて美名の話を聞く体勢になった。
「なんだよ。話してみな」
そんな太陽を見て美名は嬉しそうに話し始めた。