トリゴニコス・ミソス
それは迷宮をかなり進んだ辻の中央に築かれていた。
美名の目には、白い綺麗な大きな塚のように見えた。
しかし、すぐ間近に来てやっとそれが何であるかわかった。
「これって……えっ? いやーーーー!」
そういった途端美名はパニックに陥って走り出してしまっていた。
その塚だと思っていたものは、人間の骨でできたものだった。
その夥しい数の人骨を見て美名は全ての思考がストップしてしまい、この迷宮から出るために今まで慎重に歩んできたことさえも忘れて走り出していた。
美名はとにかく、この場から逃げ出したかった。
逃げてはまた同じような人骨の山に遭遇し、逃げてはまた遭遇しと何度も同じような場所を通り過ぎていった。
人骨の山はいったいいくつあるのだろうか?
そして、それらを築いている人間の数のいかに多いことだろうか。
美名は、この迷宮に迷い込んだら二度と出られないということを身にしみて感じていた。
美名の目には、白い綺麗な大きな塚のように見えた。
しかし、すぐ間近に来てやっとそれが何であるかわかった。
「これって……えっ? いやーーーー!」
そういった途端美名はパニックに陥って走り出してしまっていた。
その塚だと思っていたものは、人間の骨でできたものだった。
その夥しい数の人骨を見て美名は全ての思考がストップしてしまい、この迷宮から出るために今まで慎重に歩んできたことさえも忘れて走り出していた。
美名はとにかく、この場から逃げ出したかった。
逃げてはまた同じような人骨の山に遭遇し、逃げてはまた遭遇しと何度も同じような場所を通り過ぎていった。
人骨の山はいったいいくつあるのだろうか?
そして、それらを築いている人間の数のいかに多いことだろうか。
美名は、この迷宮に迷い込んだら二度と出られないということを身にしみて感じていた。