トリゴニコス・ミソス
そうして、どのくらい歩き回ったころだろうか。
もうすっかり辺りは暗く、夜の気配が近づいてきていた。
するとどこからともなく何かが燃える臭いがかすかにしてきた。
その臭いの元を探りながらさらに奥へと進むと明かりが漏れている場所を見つけた。
美名は捜し求めていた場所を発見したと確信した。
恐る恐るその場所まで近づきそっと覗き込んでみると、そこには誰かがおこした焚き火があった。
その場所は行き止まりとなっており一つの部屋のようになっていた。
というより、誰かが明らかに手を加えた形跡があった。
その人物は、そこを自分の家と定めているかのように、
雨風を防ぐ屋根を作り、
枯れ草でできたやわらかそうなベッド、
そして簡単な料理が作れるような炊事場まで備えられていた。
しかし、あたりを見渡してみても誰の姿も見えない。
この部屋の主は今はどこかに出かけているようだった。
もうすっかり辺りは暗く、夜の気配が近づいてきていた。
するとどこからともなく何かが燃える臭いがかすかにしてきた。
その臭いの元を探りながらさらに奥へと進むと明かりが漏れている場所を見つけた。
美名は捜し求めていた場所を発見したと確信した。
恐る恐るその場所まで近づきそっと覗き込んでみると、そこには誰かがおこした焚き火があった。
その場所は行き止まりとなっており一つの部屋のようになっていた。
というより、誰かが明らかに手を加えた形跡があった。
その人物は、そこを自分の家と定めているかのように、
雨風を防ぐ屋根を作り、
枯れ草でできたやわらかそうなベッド、
そして簡単な料理が作れるような炊事場まで備えられていた。
しかし、あたりを見渡してみても誰の姿も見えない。
この部屋の主は今はどこかに出かけているようだった。