【短編】俺と鬼畜でカワイイかまいたち
女生徒、まぁクラスメートで同じ委員会に属してる【堺 東(さかい あずま)】っていうんだけど。
堺は一瞬俺から視線をズラして「そうでしたか?」みたいな顔をする。
「既成事実ですか?」
なぜ俺が疑われるのかはわからないが、経験則から言えば反論しても意味がない。
「それでいいです。いいですんで、これどうしたんだよ」
俺は花壇の花達を指差す。
「さっき来たらこうなっていたんです。それであなたに連絡しました」
「連絡したって今認めたね」
「この茎を見てください」
俺の揚げ足は余裕でシカトですか。そうですか。
若干悲しい気持ちになりながら促されるまま堺の隣まで移動して茎を見る。
「へぇ~」
落ちた花弁は足下に、茎には不自然なまでに綺麗な切り口があった。
「誰かが切ったんだろうな」
「どうせ切るならあなたの粗チンが切られれば良かったのに」
いやいや、俺のシンボルを粗チンだなんて。
「見せてやるぜ、俺の一物!!」
「そんな汚いアルトバイエルン出さないでください」