【短編】俺と鬼畜でカワイイかまいたち
手首を切られたオッサンは顔を真っ赤にしながら、もう一度金槌を握りしめ。
「舐めるなよ、小娘ぇ!?」
振りかぶった金槌が堺に振り降ろされる。
が。
「レイプ魔、いえ。正確には少女連続切りつけ魔の素人童貞さん」
刹那の瞬間なのにも関わらず、堺はのんびりと金槌を回避し。
素人童貞と称されたオッサンの眼前に刃を置いた。
……勝負、有りだ。
「何が『勝負、有りだ』ですか。本当にクソの役にも立たない有機物ですね。いかにあなた自身が使えないか五文字以内で表してください」
もはや罵りかどうかもわからなくなった。
とりあえず五文字以内と言うことで「すいません」と言っておいた。
切られた。