【短編】俺と鬼畜でカワイイかまいたち



今回の罵倒は本当に長かったなぁ。


よくもまぁあれだけペラペラと人の悪口を言える事。もはや尊敬まで行くレベルまである。


尊敬する気は一切ないけれど。


「まぁ、とりあえず落ち着けよ堺。もうすぐ先生来るしさ」


「私は常に落ち着いてます。ですがこれで私が妊娠してたらどう責任をとるつもりですか?」


あぁ……本当にコイツは……。


さっきからの思春期男子を反応させる単語(陵辱、肉奴隷etc)のせいでクラスメートがさっきからこっちをチラチラ見てんだよ。


マジ勘弁しろよ。


用務員のオッサンとのバトルの翌日である今日。


登校したらいきなり堺からの罵倒から始まる俺の朝は、まぁ考えてみればいつも通りなんだけどさ。


ちなみに俺の友人からは「委員長に罵られるだなんて、スゴく羨ましい…」とか頭が湧いてるような発言を多々される。


よっぽど愛に飢えてるのだろう。そう思わないとやってられない。




「てか、それよりもっと考える事があるだろ?」


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