【短編】俺と鬼畜でカワイイかまいたち



そうこうしてるうちに始業のチャイムが鳴って、教師が教室にやって来た。


堺も例外なく席に着く。


はぁ。本当にマズい事になった。


……ぶっちゃけ、別に『先祖還り』がバレた事は俺はどうでもいいのだ。


問題は……。


……不意に俺は日昌の方を見た。彼女が携帯を開き、ある画像を俺にチラチラ見せてくる。


あれだ…。俺個人の悩みの種だ…。


……記念に、メアド交換してまでもらったあの写メ。


俺の待ち受けにしてある悩みの種であり。むしろ人生におけるベストショット。


そんな矛盾した画像。


堺が気絶してるのを良いことに、彼女の額にチューしてるこの画像。


この画像だけでも充分ハアハアできる。


いくら罵られてもやっていける。


今日も僕は元気に生きていける。


さぁ、今日も何かしらの事件があるかも知れない。


でも大丈夫。


鬼畜で可愛いかまいたちも、事のついでに学校も守っていける。


いや、堺に限っては俺が守ってもらう方だけど。


それから携帯を閉じて、俺の今日がまた始まった。








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