【短編】俺と鬼畜でカワイイかまいたち
「たまにですね。不埒な輩が校舎裏に来るので、『死ねばいいのに』とか思いながら掘りました」
バカだ。コイツバカだ。
「最近じゃバカみたいにデカいミトコンドリアも来るようになり」
「俺か。それは俺か」
「別にそうは言いませんよミトコン」
ドリアを略された。
「少し話がズレました。私が言いたいのは落とし穴にはまった人が犯人だと言うことです」
「はまった奴を見分けるには靴を見ればわかるのか?」
「はい。あの辺の落とし穴は水分が多いため泥化しているんです」
ふぅん。
あまり頼りになりそうな情報だとはおもえないけど、仕方ない。
「じゃ、とりあえず聞き込みだな」
「そうですね。では始めに校舎にいる方々から聞き込みましょう」
そう言って、堺を先導にして俺達はイタズラ犯を捜すため校舎へと入って行った。
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