私とキミの恋音。
新しい兄
どの位たったんだろう。
気付けば段ボールの中は結構空になって机の上なんかは片付いてた。
「星?」
私の後ろでゲームしている星。
「あ?」
ゲーム画面から視線を移す事なく返事が返ってくる。
「陸哉くんってさ、秋乃に言ったのかな?
私たち兄妹になったってこと。」
「しらねぇよ。」
「あっそ。」
星のいい加減な態度に少し腹がたって、私はまた片付けを初めた。
トントン
部屋のノックの音に私は手を止めた。
「誰?」
星が聞くとドアの方から
「俺だよ。」
星のお兄ちゃん?
「入れば?」
星が言うとドアが開いた。
「お前またゲームやってんのかよ。」
星のお兄ちゃんはあきれた顔で星に言った。
星のお兄ちゃんは私の方を向いてにこっと笑った。
私はペコリとお辞儀をした。
「初めまして、心奈ちゃんの新しい兄貴の太陽です。お兄ちゃんってよんでね♪」
笑顔がどことなく敏也さんに似てるな…。
「心奈です。
ふつつか者ですがよろしくお願いします、心奈ってよんでください。」
「心奈かわいいねー。
てか、敬語はやめてね!
俺妹ほしかったんだよ。」
かわいいって…。
「何歳なの?」
「高3だよ。」
「そっか。」
お兄ちゃんはその後しばらく部屋に居て私たちと話していた。