私とキミの恋音。


「勉強なんていつでもできるじゃん!」


私が言うと大きなため息をついて


「俺は受験生なんだよ。
お前とちがって高校いくの。」


「私も行くし!」


「なら勉強しろ。」


星はまた机に向かって勉強を始めた。


「あーあ。
勉強することしかできない人ってすごく可哀想だわー。」


私が挑発的に言う。


「海いかないとか
泳げないからじゃない?」


それを見てクスクス笑うお兄ちゃん。


「お前何が言いたいの?」


「別に。」


私はぷいっとそっぽをむく。


「何機嫌悪くしてんだよ。」


「してない。」


星は頭をかきながら


「あーっ、わかったよ。
いけばいんだろ?
ったく。」


「じゃあ、二人共用意したら下に来なよ。」


お兄ちゃんはそう言って部屋を出ていった。


夏らしくなってきた~♪
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