私とキミの恋音。
「冷たいっ!」
海に足をくっつけるとひんやりと体中に冷たさが伝わった。
「つめてーな。」
お兄ちゃんは膝ぐらいまで入っていった。
「慣れるかな?」
「慣れる慣れる。」
私もどんどん入っていった。
胸ぐらいまで入ると波がきて首ぐらいまで来てこれ以上進むと私はいなくなる。(笑)
「心奈~。浮き輪。」
星も来て私に浮き輪を投げてきた。
「ありがとう。」
私は浮き輪をかぶってプカプカ浮いていた。
「お兄ちゃん泳げるの?」
「俺たち水泳習ってたからな。」
「そーなんだぁ。」
海ってただ浮かんでるだけで何でこんなに楽しいんだろ。
「心奈寝たらさほっとこうぜ、兄ちゃん。」
「は?」
星は笑いながら言う。
「んで、起きたら外国まで流さてる。
まぁ、着くまでにサメとかに食われるべ。」
こいつの頭の中は私が死ぬことしかないのか?
「ちょっと俺トイレ。」
お兄ちゃんがそう言うと私は
「えー、やだ。
星と二人でいるとか一人でいるより危ないもん。」
「んじゃあ、ここでするわ。」
「えっ!?」
「冗談。ちょっと待っててな。」
そう言ってお兄ちゃんは陸まで泳いで行った。