私とキミの恋音。



少し落ち着いてきた。


お兄ちゃんは私の背中をずっと撫でてくれてた。


「落ち着いた?」


「…ぅ…っうん。」


「何があったの?」


「俺が…」


星はさっきあったことを一通りはなした。


「そっか。
こんなことで泣いたのは何かストレスがたまってるんじゃないか?
夏休み外にでてないからとか。」


お兄ちゃんは私の泣いた原因を探る。


「もう、平気。
明日私一人で出掛ける。」


「お兄ちゃんがつれてってあげようか?」


「いい。」

「俺が連れてくよ。」


星はお兄ちゃんにそう言うと自分のベッドに行ってしまった。


「よかったね。
心奈、遅いから寝な?」


私はコクリと頷いて自分のベッドに行った。


お兄ちゃんはタオルケットかけてくれて私の手を握ってくれた。


ドクンドクン


心臓が高鳴る。


なんだろう?


私はうっすら気付きそうな気持ちをあわてて誤魔化して寝たふりをした。


きっと気付いちゃいけないんだ。


私が寝たと思ったのかお兄ちゃんは私の頭を撫でて電気を消して部屋を出ていった。

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