私とキミの恋音。


プリクラも何とか撮り終わり私たちはデパートの中をぶらぶらしていた。


「ねぇお腹すいた。」


「何か食うか?」


私たちはパスタ屋に入ると


「あれー?
心奈っちと星くんじゃん!」


クラスメイトのかたまりとあってしまった。


隣から聞こえる小さなため息。


「二人って付き合ってんのか?」


男子が騒ぎ出す。


「いや、そういう訳じゃ(汗)」


否定しようとしてもさえぎられる。


これだからやだったんだ。


「本当につきあってんの?」


クラスメイトの桜井さんが私にたずねる。


何か怖い顔してるし。


「付き合ってないよ。」


私がそう言うと桜井さんは笑顔になった。


彼女は星が好きなんだ。


きっと桜井さん以外にも星を好きな人は沢山いるはず。


星は顔も整ってるし身長も高い。


もてる要素は沢山ある。


「じゃあ、なんで一緒にいるんだよ。」


「それは…」


私がいいかけたとき星が


「お前らには関係ないだろ?」


そんなこと言ったら勘違いされるじゃん。

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