私とキミの恋音。


「ただいまー。」


って誰もいないか。


お母さんは毎日遅くまで仕事をしている。


マンションの二階に私はお母さんと住んでいる。


お父さんは物心ついた時からいなかった。


「おかえりー。」


居間から顔を出すお母さん。


「何でいるの?」


「もう、これからずっと家にいるわよ。」


「は?何で?」


「ん?仕事やめたから。」


「ふーん。仕事辞めたんだぁ…はぃぃぃ!!??」


私は靴を並べず居間に駆けた。


「なんで!?
どうして辞めたの!?
私達これからどうすんの!?」


私は頭の中で高校を受験しないでお母さんと二人で公園で暮らすということを想像してしまった。


「あのね、心奈。
お母さん再婚しようと思ってるの。」


「再婚するのは良いけど仕事辞めるって今の時期に…再婚っ!!??」



2つの衝撃発言で私の頭の中は破裂しそうになった。


お母さんはこくりと頷くだけ。


「待って!!
冗談はやめてよ。」


「冗談なんかじゃないわよ。心奈は嫌?」


「急すぎるよ…。
ちょっと考えさせて…。」


私は肩を沈めて居間をでた。



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