私とキミの恋音。
「…な!!心奈!!」
「…んー…。」
「着いたわよ。」
車で数分の所にある新居。
私は疲れたあまり爆睡。
「ほら、おりて。」
お母さんに手を引っ張られて車からおりる。
目の前には大きな家。
「おっきい!!」
私はバッチリ眠気がさめて興奮してる。
「心奈、荷物もって!」
お母さんに渡された荷物を持って私は立ち尽くす。
「心奈、はやくして!」
お母さんに呼ばれて私は門をくぐる。
ピーンポーン
お母さんがチャイムをならすと、私の心臓はドクドクとなった。
ガチャ
でたぁぁあ!!
「こんにちは。」
中から笑顔の男の人が顔をだした。
「こんにちは。
杉心奈です!!
お世話になります!!」
私は頭を下げた。
「礼儀がいいね。
さすが由美さんの娘さんだな。
初めまして。島根敏也です。」
島根とか聞いたことある名字だな。
「上がって。」
敏也さんに言われて私達は家に上がる。
「おじゃましまーす。」
中はとても広くて上品な家。
「ここがリビングだよ。」
通された部屋はかなりの広さだった。
「ひろーっ!」
私は思わず声をあげてしまった。
「ちょっと心奈!!」
お母さんが恥ずかしそうな顔をしている。
「あっ大声出しちゃってごめんなさい。」
「あはは。遠慮しなくていいよ。元気が一番だからね。」
優しい人だなー。