奏で方 (仮)


ピーンポーン、ピーンポーン


うわっきやがった…

「知仔ねぇ…ついに来たよこの時が…」

冗談まがいにいう知沙に

めずらしく

「ど、どうしよう。殺される!!」

と冗談を返してくれる知仔

相当あせってるんだな…(笑


ピーンポーンピーンポーン

あーーもうでるか!!


「はぁーい!!そんなに押さなくてもちゃんと聞こえてるってばぁ」


玄関のドアを弾くと、やっぱり黒服の執事が立っていた。


「準備はできましたか?知沙様?知仔様。」


あははははははははははっはははは
できてないんだよ。このやろぅ・・・

とは流石の知沙も言えないので

「あと少しでできるのですよ…もうしばらく待って下さいませんか?」


「解りました。では、準備ができ次第おお知らせください。
車の中で待ってますので」

あーよかった…って車の中って家の中にいればいいのに!!


ここはやっぱり気を聞かせて
『家に上がって待って置いてください』と言うべきか!!?

そう頭の中で考えてるうちに
黒服の執事さんは車の中へ颯爽と戻って言った


…ま、いっか(


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