奏で方 (仮)
初めて会ったのが小学4年生の春

「初めまして、佐久間 心です!よろしく。」

とはにかんだ笑顔がカワイイっと女子に人気だった

転校生の心。



私は、興味もなにもなかったが、ただ同じクラスに、近くの席

近くの家に住んでいるってだけだった。


仲良くなったのは、見破られてからだ、


「お前、作り笑顔して楽しい??」


子供ながら衝撃的な一言だった。

その頃、親が離婚するとかしないとかでものすごくもめてた時期で、

なにもかもが嫌になって、友達といても楽しくなかった

だけど笑わなきゃ、皆が離れていくと思った私は


一生懸命なにもない振りをし、いかにも楽しそうに笑って見せていたのだ。

誰にもばれなかったのに、

まさか転校をしてきたコイツにばれるとは

思っても見なかった。


それから、だ。


仲良くなって、家が近いから一緒に帰ったりしたのは。




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