奏で方 (仮)

この目の前にいるのが従妹!!?

大人の雰囲気を醸し出してる桜さんって言う人が従妹!!!?


「まぁ、知沙と最後に会った時は、まだ知沙のお母さんがいたころだからなぁ…」


結構前だから覚えてないのも無理ないか。

ってボソっといいつつ、肩につくぐらいの髪の毛をくるくる指で回してる。




「そっか…。従妹なんだ…って!!?まぁ従妹ってのは解ったけど
なんでうちらはここにいるわけ??連れてこられたわけ??」


「あっ、昨日ねパパから電話がかかってきて、―――

[最近物騒な事件が多いから、近くに従妹の桜が住んでるから
そこに一緒に住まわせてもらえ!!ちゃんと承諾はとって、桜の方は喜んでるから
とりあえず明日、迎えの者が迎えに来るらしいから!!
じゃあな、知仔、知沙を頼むぞ!!]


――って言われて…」

あははははは~って笑って言われても…ねぇ…!!


私たちの父親は、転勤族で九州のほうにいる。
お母さんは、私が小さい頃に亡くなったから、今は姉妹で暮らしてたの。


「ってことは…」


「そう!!知沙、貴方達姉妹は明日からここの家に住んでもらうから!!
今日のうちに荷造りしてね!!」

とウィンクをする桜さん…それがやけに似合う。


「って・・・・急過ぎる!!!!!!!!」

「大丈夫よ、大抵のものはそろってるから、あんまり持ってこなくてもいいし
元いた家もそのままの状態にしとくし、ね??
とりあえず、3人でお茶でもしましょ!!」
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