冬がとける日
果たして私はナゼこんなに男運が悪いのだろう。



12月の夜空に向かって疑問を投げ掛けた。


街はクリスマスムード。

恋人たちの季節。

寒さなんて吹き飛ばすような笑顔、笑顔、笑顔…。


私は誰かと繋ぐべきはずの手をポケットに突っ込んで歩いていた。


脇に抱えた箱の正体は、彼に買ったプレゼントのマフラー。
綺麗な雪柄の包装紙に包まれている。

雪だるまが笑っているチープな柄が、私をバカにしているような気さえする。


「どうせ別れるなら、これを買う前が良かった。」


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