冬がとける日
と、言うのは言い訳で、

要は遊びまくっていたのだ。

朝顔の観察日記を付けていたことは奇跡に等しかった。

6年連続で夏休み終盤に、大騒ぎになる。

本当に学習能力がない。



大学でも学期末になるとレポート課題の山に襲われるが、
その際にモットーにしているのは、
「課題とは、中身ではなくやったという結果が大切なのだ。」


その精神は11歳にして既に私の心に巣くっていたらしく、
マシンガンのようなハイスピードで宿題モンスターたちをやっつけていた。


そしていよいよ、ラスボスにまでたどり着いた。
タイムリミットの始業式まであと3日。
最後にして最大の難関。
自由研究。


セオリーとしては星の観測や、昆虫採集etc…

しかしそんな仰々しいものを実行する時間は毛頭なく、
私は手っ取り早く済ませられる課題を模索していた。

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