冬がとける日
「なんだろう、これ。」



お菓子のカンカンに入れられた、
ノートが数冊出てきた。


日記のようだった。


日付は今から20年以上も前。


母が日記をつけていたことがあるなんて知らなかった。


私は悪いと思いながらも、
一冊を拾い上げ、読み始めた。
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